OKABE免震システム
OKABE免震システムを開発・提供している、私ども岡部株式会社は、創業80年を迎えた東証一部上場企業であり、主に一般ビル建築における部材供給および工法開発の領域で高い評価をいただいております。
巨大地震発生が懸念される昨今、「戸建住宅に適した免震装置とは何か」というテーマにも早くから取り組み、一般建築物の現場から得ることが出来た数々の優れたノウハウを注入し、多くの構造実験を繰り返しながら開発を続けて参りました。
特に、OKABE免震システムの根幹となる「VP免震支承」に関しては、2001年より東京大学生産技術研究所の川口健一教授のご協力をいただき、産学協同体制での研究・開発のすえ、国土交通省より免震装置として大臣認定(2006年1月5日付)を取得いたしました。
免震システムとは、住宅と地盤との間を直接固定せず、基礎の上に「支承」「減衰材」「復元材」などからなる免震装置を施して、地震の揺れから住宅を守る構造になっています。
基礎部分は全面にコンクリートを打設する「ベタ基礎」とし、その上に上記の装置類を的確に配します。
そうして出来上がった「免震層」の上に、鉄骨で構成された「架台」を施工し、「架台」と住宅を固定します。
住宅を作る工法は、特に問われません。
一般的な木造軸組工法はもちろん、2×4工法、軽量鉄骨系プレハブ工法でも施工可能です。
OKABE免震システムの構成部材の役割と、優れた特長をご説明しましょう。
「VP免震支承」
「支承」とは建物を支えながら、地震時にはその揺れを伝えないようにする装置です。平な鋼板の上を部材がすべる方式の「すべり支承」と、凹面状の鋼板の上を鋼鉄製のボールが転がる「転がり支承」とがあります。
岡部の
「VP免震支承」
は、高い免震効果が得られる「転がり支承」を採用し、さらに独自の十字形組み上げ方式により、他工法の追随を許さない5大特徴を実現しています。
1 震度3程度の、比較的小さな地震から免震効果を発揮します。
地震による恐怖心を防ぐ効果が極めて高いシステムと言えます。
2 地震の周期と共振しません。
VP免震支承は特定の固有周期を持たないため、長周期地震などでも共振を起こしません。
3 設計対応力に優れています。
限界変位(最大ストローク)±353mmという、余裕を持つ構造のため、極めて高い設計対応力を有しています。
4 地震後は自力で元の位置に戻ります。
原点自己復帰機能(復元力)を有しているため、免震システムが作動した後、自力で元の位置に戻ります。
5 建物がねじれません。
VP免震支承が「ねじれ」を吸収するため、上部構造に負担をかけません。
「電磁弁付オイルダンパー」
建物に伝わる揺れを制御する役割をもつ「減衰材」には、高性能のオイルダンパーを採用しています。地震の振動エネルギーを熱エネルギーに変換して放出し、巨大な揺れを減衰させます。
また、風揺れの固定機能もこのオイルダンパーが荷います。
所定の荷重が発生するまで免震システムの稼動を制御することにより、風対策も万全です。
「復元ゴム」
「復元材」には国土交通大臣の認定を受けた積層ゴムを配しています。
免震システムを所定の変形(移動量)に抑制するとともに、VP免震支承そのものが持っている復元力を補助する役割も担っています。
OKABE免震システムの構成部材は総て、国土交通大臣の認定を受けておりますので、告示のみによる設計が可能です。
特殊な検証方法による「個別認定手続き」が不要であるため、速やかな計画とイニシアチブコストの優位性を持っています。