地震と免震システム

地球は4つの層からできています。
中心から順に「内核」「外核」「マントル」「地核(プレート)」の4層です。一番上のプレートは厚さ数10kmほどの岩盤ですが、10数枚に別れていて、下にあるマントルの対流によって常に動いています。これらプレートの境界では、プレート同士が衝突したり、離れたりしながら、相互に影響し合っています。

こうしたプレートとプレートとの相対運動の結果として地震が発生します。したがって、地震は世界中で均等に発生するのではなく、プレートの境界に沿った帯状の狭い地域に多発するのです。
私たちの住む日本列島とその周辺地域では、下の図のように4枚のプレートがぶつかり合っています。
衝突するプレートの一方が海をのせている場合は、海側のプレートが陸側のプレートの下に潜り込みます。これは海側のプレートの方が重いためで、潜り込み口には「海溝」が形成されます。
潜り込みの速度は年に数cm〜10cm程度で、その際大変大きな力が働くため、海溝周辺で多くの地震が発生しています。

地震の発生には共通のしくみがあり、大きく分類して2つのタイプにまとめられます。「海溝型地震」「直下型地震」と呼ばれています。海溝で潜り込む海側のプレートは、陸側のプレートを一緒に引きずり込もうとします。引きずり込まれた陸側のプレートが元に戻ろうとする力が、プレート同士の摩擦力より勝った時に、陸側のプレートが跳ね上がる格好で元に戻ります。
この時発生するのが「海溝型地震」です。
1923年の関東大震災や、現在懸念されている東海地震・東南海地震もこのタイプです。
一方の「直下型地震」は、内陸部でプレートそのものや地核の内部がひずみ、ひびが入るように壊れて断層になる現象が引き起こします。1995年に発生した阪神・淡路大震災がこのタイプによるものです。
地震の発生メカニズム イメージ
海溝型地震

近い将来起こりうる地震
いつ、どこで、どのくらいの規模の地震が発生するのか。 すべての項目を正確に予測することは極めて困難ですが、数十年単位での予測に関しては、近年高い精度が確立されてきました。 1978年に地震予知連絡会が指定した「観測地域」とその周辺で、阪神・淡路大震災を引き起こした「兵庫県南部地震」をはじめ、「芸予地震」「鳥取県西部地震」「宮城県沖地震」「新潟県中越地震」などの、震度6弱以上を記録する地震が相次いで起きています。 右の図は、2005年1月末時点で今後30年以内に発生する確率が50%以上の海溝型地震と、相対的に発生確率が高いグループに属する活断層を示したものです。 海溝型地震については宮城県沖地震が99%と極めて高く、活断層については日本全国に広く分布しているのがわかります。 良く話題にされる「南関東」や「東海」に限らず、日本中至るところで大規模な地震が発生する可能性があるのです。 これからお住まい(戸建住宅)の新築や建て替え、大規模なリフォームをお考えの方にとっては、その立地がどちらであっても、住宅の耐震性の向上などの地震対策を主眼に据えた計画が重要だといえます。
過去8年における全国いずれかの地点での震度別地震回数表
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